<< 教えて!社労士・伴先生★第2回 >> この業務って残業ですか?

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「あぁっ!!大事な「あらすぃ」のコンサートがあるのに、仕事が終わらないっ!今日中の仕事って言われていたけど、定時になったら、こっそり帰ろ~♡持ち帰り残業すれば問題ないし、残業代もがっぽりで一石二鳥!!」

???
ちょっと待って!ライターのKeikoさん!
キミの発言には突っ込みどころが満載だっ!

「誰っ!?
あ、あなたは…伴先生!!!」

伴 卓也(ばん たくや)
社会保険労務士法人・労働保険事務組合アシストの代表。大学在学中に社会保険労務士を取得。某大手求人広告代理店で人材・求人の知識を得たのち、アシストの代表に就任。

 

というわけで、「教えて社労士・伴先生」連載第2回目は残業についてです。
ここからは真面目なトーンで…伴先生、お願いします!


残業について聞いてみました

伴先生
こんにちは。伴です。どうぞよろしくお願いします。
Keiko
早速ですが冒頭の私の発言。私の性根以外のどこに問題があるのでしょうか?
伴先生
そうだね。イロイロあるけど…笑
まず、今日中に仕上げるように指示された仕事が終わってないのに、こっそり帰るのは社会人としてNGでしょうね。残業代目的で残業するのも、個人的にはちょっと…。性根に問題ありです。次に、Keikoさんは残業の定義ついて正しく理解されていないのではないかと。
Keiko
残業=時間外勤務ではないんですか?
伴先生
それは、間違っていないけど…
わかりやすく、まず労働時間の定義から説明しましょう。
労働時間とは、「労働者が使用者の指揮命令の下におかれている時間」のことを指します。
そして残業、いわゆる時間外労働には2種類あります。
*法定時間外労働
法律の定めを超えて労働すること
*所定時間外労働
会社で定めた所定の時間を超えて労働すること
Keiko
先生、ちがいがよく分かりません。
伴先生
つまり、法定時間外労働とは、例えば1日8h労働とか法律で定めた時間以上に勤務することだね。所定時間外労働とは、雇用契約上は1日7.5hの人の場合、この7.5hを超え8hまでの勤務のことをいうんだよ。
Keiko
ほうほう。
伴先生
法定時間外労働は、きちんと残業代(割増賃金)として125%の給与を支払う義務があるんだけど、所定時間外労働の場合は、会社の規定によるけれど100%の支払いでも問題はないんだ。
Keiko
えっ!?そうなんですか?
私の場合はどうなんですか?
伴先生
そもそもKeikoさんの会社では所定労働時間が1日7時間となっているから、1時間の残業をしても100%部分の賃金はもらえても、25%の割り増し分はもらえない可能性が大だよ!
Keiko
はっ!盲点!!!!残業代でがっぽり大作戦が・・・
伴先生
あとは持ち帰り残業した時間が労働にあたるか、どうかという問題もありますね。
これは状況によって判断が異なるところですね。
たとえば、業務に必要な勉強は仕事なのか、それとも個人のスキルアップととらえるのか。
業務上必要でで強制されているのか、自分の将来のために自主的にやっているのか。
Keikoさんはどう思う?
Keiko
…難しい問題ですね。
伴先生
『この仕事は労働』『この仕事は労働じゃない』と一概にいえない面は確かにあります。
会社によって考えもさまざまなので、企業と労働者の間でそこの摺合せは必要かと。
Keiko
なるほど。
伴先生
それから最後にひとつ。
残業って会社からの命令であれば、基本的には断れないって知ってた?
(※従業員代表者との36協定を締結し、労働署へ届け出ている。さらに、就業規則や雇用契約書等で残業命令を担保している場合。)
Keiko
えぇっ!!!そうなんですか?大事な予定があったとしても?
伴先生
基本的には。ただし、通院や介護などのやむ得ない場合はまた話が違ってくる。
あらすぃのコンサートは、やむ得ない場合ではないでしょうね。笑
ちなみに、転勤や配置換えも基本的には断れません。もちろん、企業側には労働者の状況などに配慮する義務はあるよ。
Keiko
転勤や配置換えも…?正社員はたいへんですね。
伴先生
いやいや、就業規則にもよるけど、正社員だけってわけじゃない。
あれ!?驚いた?意外と知らないことってあるでしょう?
とりあえずKeikoさんの場合は、スタンスから改めましょうか?笑
Keiko
はい。すみませんでした。

権利の主張とワガママの主張は違うってことですね。
反省しつつ、今回の連載は終了。

最後に自己弁護のために一言。
冒頭のKeikoは普段のKeikoではありませんから!!

次回は「教えて!社労士・伴先生★ 給与は時間単価でみるべき?」をお届けします!

→第3回へ続く

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    keiko

    2006年R社に新卒入社。求人広告営業を3年半経験したのち、退職。結婚に向けて残業のないコールセンターでの仕事を始めるも、当時の彼氏と破局。仕事しかない!と一念発起したタイミングで、R社時代の仲間より声をかけられRCDに就職を決める。今年で入社6年目のアナログ人間☆

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2006年R社に新卒入社。求人広告営業を3年半経験したのち、退職。結婚に向けて残業のないコールセンターでの仕事を始めるも、当時の彼氏と破局。仕事しかない!と一念発起したタイミングで、R社時代の仲間より声をかけられRCDに就職を決める。今年で入社6年目のアナログ人間☆