コンペについて思うこと。

RCDのつぶやき
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コンペは、依頼者も受託者側も
不幸にする選別方法だと思う。

一見、1つの案件に対して複数のプロダクションやデザイナーを競合させると
たくさんのアイディアが集まってきて、
一番良いアイディアを選ぶことができるように思うかもしれません。

実際、そんなことはありません。

良いアイディアとは、クライアントと制作者との深いコミュニケーションの中で
生み出されるものであり、要件が具体的に定まっていないような
オリエンから生まれることはないからです。
ほとんどのコンペがクライアントと制作者との
コミュニケーションを減らしてしまう要因になっているように思います。

それに、一回、失注したらその会社に対してまたアイディアを出そう!
なんて、思うことはほぼありませんから。
その後のお付き合いもうすーくなってしまうのが通例です。

多くのコンペは無料で行われます。
選ばれたものだけが成果を受け取る仕組みですから、
制作者もそんな受注確率の低い提案に心血を注げるわけもなく。
だから、全力を出せない、コミュニケーションの少ない(=当てずっぽう)
アイディアが集まってくるのです。

コンペを行う際は、ぜひご自分たちの商材を例に
考えていただければと思います。
とりあえず「タダで商品を提供せよ」と言われたらどうでしょう?

無形だからといって、アイディアも無償ではないのです。
コンペへの参加費は、提案費に乗っかることがほとんどですから、
結果、仕事の単価を釣り上げることになっている可能性もあります。

では、どうすれば?
やはり信頼できるパートナーを持つ必要があるのではないでしょうか?
そうすれば積み重ねたコミュニケーションの末に、最良の答えが見つかるはずです。
もしくは、参加者全員に一律でコンペフィーを支払いましょう。
きっと、お互いにリスペクトのない仕事が生まれる確率は低くなるはずです。

弊社は、ほとんどコンペに参加することはありません。
アイディアは無料ではないからです。
世界的にも無償で労力を提供させるクリエイティブコンペに対して
批判が高まってくるようになりました。
日本でもコンペ形式に対して認識が少しずつでも
変わってくれたらなぁと思います。

(※企画性のあるイベントとしてのコンペは、上記に含んでいません)

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    「コピーを書きたい」という思いが高じ、新卒で入行した銀行を辞め、リクルート系の制作会社に入社。あれよあれよという間にそれから十数年。ちったぁ成長したのかなと思ったり、いやいや頂きは遥か向こうよと思い知らされたりで、楽しい制作人生を謳歌しております。

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「コピーを書きたい」という思いが高じ、新卒で入行した銀行を辞め、リクルート系の制作会社に入社。あれよあれよという間にそれから十数年。ちったぁ成長したのかなと思ったり、いやいや頂きは遥か向こうよと思い知らされたりで、楽しい制作人生を謳歌しております。